ロービジョンエイドの最前線 - ゆうた

2018/04/24 (Tue) 23:08:25

日々の生活でもっと見えるようになりたいと思い、色々調べたり試して見たりしています。
普段の仕事では主にルーペ（複数倍率を使い分け）を多用していますが、最近ではテクノロジの進化によりかなり便利なアイテムが増えてきました。

１、eSight
数年前に日本のニュースメディアでも紹介された事があるので有名だとは思いますが、ロービジョンエイドに特化したVRグラスです。
カナダの企業が開発した医療機器で、テレビで紹介されてからの数年間でさらに進化をしています。米国TIME誌でも取り上げられた実績があるそうです。
今まではカナダ、アメリカ、フランスなど欧米でしか手に入りませんでしたがこの度日本にも上陸する事となりました。
日本の販売代理店となるFQジャパンさんのページを貼り付けます。eSightの解説が日本語でわかりやすく紹介されています。
URL:https://fqj.co.jp/products/視覚障害者向けスマートグラス/

実は、去年eSightの開発元にメールをして問い合わせをしたところ、日本でeSightを試す機会に恵まれました。
近くも遠くもよく見え、見た目ほど重さを感じる事もありません。ざっくり表現するなら外側のカメラで撮った映像をリアルタイムで目の前のディスプレーに投影する感じです。ズームやコントラストをダイヤルで簡単にコントロールでき、オートフォーカスでピントも自動で合わせてくれます。パソコンやiPadなどと接続して画面を見る事ができます。
自由に物を見る感覚に感動しました。
医療機器として登録されており、国内で販売もされています。
試してみる価値は十分あると思います。

参加：カナダのeSghtのページ（英語）https://www.esighteyewear.com

２、QDレーザー
網膜走査型レーザーで直接網膜に映像を投影するVRグラスです。
URL;http://www.qdlaser.com/applications/eyewear.html

こちらは、去年サイトワールドという視覚障がい者向けの機器展示イベントで体験しました。見え方を表現する事が難しいのですが、目の前に映像が浮かび上がります。何とも不思議な体験でした。
残念ながら僕は眼振があるので、レーザーがうまく網膜に入らない時もありあまり安定しませんでした。展示会場の方は、招待的には眼振があっても使用できるように研究開発したいとの話をされていました。HPにもありますが、主に水晶体や角膜に起因するロービジョンの方が対象となるようです。
こちはらは先ほどのeSightとは異なり残念ながら医療機器としての承認は済んでおらず開発中で販売はされていません。

ハイテク技術によって、いままでのルーペや単眼鏡ではできなかった事や見えなかったものが見えるようになる事でできる仕事が増えたり、学校生活がより充実したり、そんな未来が現実になってきました。